折り紙でバラの折り方を簡単にした福山ローズと高校生は

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川崎ローズという立体折り紙を調べていて、立体折り紙にも流派があることを知りました。
立体折り紙を簡単に川崎ローズは数学的に始まった

その後、川崎ローズの折り方を簡単にしたという 「福山ローズ」を知り、「高校生が発案者」というキーワードから「いったい誰が考案したのだろう?」と無性に気になって調べました。
それをシェアしたいと思います。

なぜ福山市はバラの街なのか それは1945年福山大空襲から始まりました

まず、福山ローズを調べていると、どうも福山市=バラに突き当たるのですね。

それでそのあたりを調べました。 そして福山ばら祭を知りました。福山市は街のシンボルとしてローズ=ばらをシンボルとしていたのでした。

なぜ福山市がバラなんだろう??なぜ福山ローズなんだろう?

それには理由がありました。 1945年8月8日福山大空襲がありました。

この惨禍で空襲で焼けてしまった街を憂い、福山市民融資が1956年福山市御門町(現在の花園町)の空き地にバラの苗約1000本を植えました。
これが福山ばら祭の起源です。

 その後、当時の市長徳永豊氏により、1957年に行政がバラ公園の整備に着手し、1968年にはばら公園が美しい町づくり全国コンクール最優秀賞を受賞したことから、第一回福山ばら祭が開催されました。
また、福山ばら公園は、2006年に大阪で開催された世界バラ会議で優秀ガーデン賞に選定されました。

8月8日というと8月6日が原爆記念日ですから2日後ということになります。 これで「なぜ福山市がばらをシンボルにしているのか?」というナゾが解けました。

では福山ローズを発案した高校生はどこにいるのでしょうか?

こんなHPを見つけました。
折りばらふくやま

 県立福山工業高校電子機械科の授業の一環として制作されたページです。
これだけでもビックリ! 「福山ローズを高校生が発明した」というのはどうも個人ではなく、県立
福山工業高校電子機械科の高校生たち、ということだったんですね。

福山ローズの折り方はここが一番わかりやすいです。
工業高校だけあって数学的視点から研究していったようです。すごすぎるーーー!

折り線が斜めか直線か

川崎ローズは折り方を斜めにしているのに対して、福山ローズは直線なんですね。

折りばらふくやま を見てみると、確かに基本に直線ラインが書かれています。これは第一段階の図です。第1段階(10工程)

第1段階ではもっとも基本となる線を折ります。

これに対して川崎ローズの展開図は斜めになっています。折り紙作家のファンタジアというHPを見つけましたが、さすがというか展開図だけをみると工業用の展開図に見えますね。笑

薔薇
薔薇
バラ/展開図

◇コメント
依頼があって創作したもので、花を折るのは初めてです。「川崎ローズ」という偉大な先行作品があるので、その影響下からいかに脱するかがポイントでした。が、中心から巻いたような形状にするために「ねじり折り」をつかったことから、やはり「川崎ローズ」に似た構造になってしまいました。丸みを出さすに幾何学的な直線構成をしてみたところが、せめてものオリジナリティかなぁと。

全体は箱の形になっています。周辺の紙が余っていただけなのですが、 なかなか面白い効果が出ました。

(2009/10/24)

興味ある方は一度福山ばら祭(まつり)に行かれたらいかがでしょうか。

毎年5月下旬にばら公園周辺で開催されます。 福山市はローズライナーで広島市とつながっています。

チケットは金券ショップなら300円くらい安いです。
パレードや歩行者天国があってとても楽しそうですよ。楽しさはビデオを見るのが一番わかりやすいですね。

気候のいい5月にぜひ訪ねてみたいものですね。

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