夫は肺がんを再発してからわずか7ケ月で亡くなりました。
亡くなるまでに、混乱の中いろんな経験をしました。
たくさんある伝えたいことから、まずは葬式の準備についてお伝えします。
葬式に流す時の音楽は準備していますか?
写真は選んでカラーコピーできるようになっていますか?
それと、もうひとつ。
葬式の遺影写真のサイズは決めていますか?
今日は知っておくだけでゆとりが生まれる3つのポイントを書きました。
葬式の音楽はCDかUSBなら大丈夫
音楽って思い出に直結しますよね。
わたしもたくさんの思い出の曲があります。
葬式で流す音楽は、仏式などの様式にかかわらず流すことが一般的のようです。
特に希望がなければ会社が用意しているBGMを流すか流さないかを、打ち合わせの時に聞かれます。
まず最初に家族が余命宣告を受けたら、本人が好きな思い出の音楽を聞いておきましょう。
そのCDがあれば、どこの葬儀会社でもそのまま流してくれます。
ところが今の時代の多くの人は、PCやスマホに音楽を入れていることでしょう。
ここでもう一手間、編集してできればCDに焼いておきましょう。
CDに焼くことができないならば、USBメモリーにコピーしておきましょう。
ここまで準備しておくだけでかなり気が楽です。
主人の場合はカーペンターズにしました。CDは持っていませんでした。
ところが、行った葬式会社はCDでないと流せない。と言われました。
数年前に父が亡くなったのですが、そこではスマホを渡すだけで、音楽も写真もすべて用意してくれたのでびっくりしました。
葬式で流す音楽は残された家族にも思い出になります。
準備をしておくことをオススメします。
写真はアルバムの写真「を」撮る
これも葬式をする会社によりますが、納棺の時に思い出の品を入れるのですが、その時に紙など燃えるものでないとだめなところと、おおむね大丈夫なところがあります。この時も、父親の時にはなんでもオッケーでした。
ちなみに夫の葬式の納棺で断られたものは
靴,ベルト
入れ歯、メガネなどの金属類
は断られました。
もちろん、写真は紙なので、どこの葬式をする会社でもオッケーですが、燃やしてしまうのですから、アルバムから写真を選び、その写真を撮っておきましょう。
こうしてすぐにカラーコピーができる状態にしておくと、とても楽です。
キャプチャーを取りましょう
私が使った方法はキャプチャーです。これはiphoneの場合です。
まず、カメラロールで写真の一覧を出します。この時、アルバムからも写真として取りました。こうすることによって一枚ずつ写真を外してコピーする必要がなくなりました。
これをキャプチャーにします。キャプチャーとは画面の写真を取ることです。
iphoneの場合は、カメラからホームボタンと右のボタンを同時に押します。これで、たくさんの写真を、一枚のカラーコピーにすることができました。
こうしてキャプチャーをたくさん作っておいて、あとはプリントだけ、という状態にしておけばとても楽です。
マンションで家族葬なら白で小さいサイズがおすすめ
最後に意外な気づきのポイントをひとつ。
それは遺影写真のことです。
葬式の時に、一番最初に決めなければいけないのが遺影写真ですよね。
葬式をするときに、会社の人に「遺影写真はずっと使うものなんですよ。」と言われました。
確かにずっと目に入るものです。だから一番こだわるべきではないでしょうか。
この遺影写真はどこの葬儀会社でも引き伸ばしや修正などはしてくれます。
なので選んでおくだけでいいのですが、問題はサイズと色なんです。
四つ切り42.5cm×34cmはマンションには大きい
私の住居はマンションです。
会場で見た時は普通に見えたのですが、マンションの狭いリビングには大きすぎるんですね。
また 黒の額縁はマンションには合いません。
何もわからず、一般的な遺影写真を入れるサイズと色で決めたのがこちらです。よくある、学校で表彰される額のデザインです。
この黒いリボンがいかにも。って感じで見ていてつらいです。
選んだのは私と娘ですが。笑
それで 思い切って買い換えました。
遺影写真はマット紙に入っていてそれほど変えられないので、せめてカラーを白にしようと思って、四つ切りの白い額の44.5×36cmに買い換えました。
カラーを白にするだけで、サイズも少し小さく感じます。
また その時に、この額の大きさが四つ切りの変形サイズということがわかりました。
このように遺影写真の一般的な額のサイズは、おおむね四つ切りサイズのようですが、遺影写真に合わせてマット紙を合わせているので、一度決めたものは写真の大きさからやり直しになるわけです。
もし家族葬で家族だけの場合や、私のように住居がマンションの場合は、最初から家に飾るサイズで考えてもいいのではないでしょうか?
打ち合わせの前にだいたいのサイズを決めておきましょう。
その時に家に額があれば、そのサイズを見本として合わせればよりわかりやすいでしょう。
額縁のカラーも特に決まりはないので、特にマンションでは白をオススメします。
いかがでしたか?
この3つのポイントを知っておくだけで、かなり気が楽になると思います。
私たちは、夫を自宅で看取りました。
最後まで夫と別れたくない私たちは、お通夜までに自宅で2日遺体を置きました。
それなのに貴重なその時間を、アルバムの写真や近所を歩いて3人で散歩した思い出の場所を写真を撮ったり、撮った写真をプリントできるように編集したり、また娘は音楽を探してくれたりなど、時間を無駄に使ったのです。
今でもそのことを残念に思っています。
ひとつでも3つのポイントを知っていたら。。
ゆとりを持って夫に寄り添う時間が増えたのに。
もし 家族が余命宣告を受けたらならば、頭の片隅にでもこのことを知っておいてください。
見積もりを取る時のポイントにもなるでしょう。
そして少しでも最後のお別れを惜しむ時間に使ってください。
それを願ってやみません。。。
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