毎年、七夕が近づくと街やデパート、病院、ホテルなどあらゆるところで笹が飾られます。
そこにはいろいろな願い事が書かれています。
子供の書くものは吹き出すものが多く、楽しめます。
けれども子供にとっては一生懸命の願いなのですね。
大人になると自然にできてくることでも、たとえば逆上がりや習字がうまくなること、ドッジボールで勝つこと。。。
覚えていないけど、その時々に大きな悩みだったはずです。
大きくなるにつれて書いたことすら忘れるでしょうが、願いは天に届いていることでしょう。
短冊を見ていると、ほんとうに人それぞれに願いが違うことに関心し、すべての願いが叶うことを願います。
私の大学では毎年本物の笹を切ってきて七夕祭りが行われていましたが、そこでの短冊は抱腹絶倒でした。
「ウルトラマンになりたい」
「スーパーマンになりたい」
「お金持ちになりたい」
「キレイな彼女が欲しい」
など 大の大学生がふざけて書いた短冊がほとんどでしたが、毎年七夕の笹を見るとあの楽しかった七夕祭りを思い出します。
こうした毎年の七夕飾りといえば、五色の短冊を笹に飾ったり、折り紙でいろいろな飾りを作って部屋を飾ったりと、さまざまな飾りがたくさんありますよね。
そんな七夕の飾り、どういう意味があるのでしょうか?
七夕飾りの由来と意味
七夕の由来は、中国の「乞巧奠(きこうでん)」という行事だという説があります。
乞巧奠とは織姫と彦星を祭る行事で、「乞巧」とは技術の上達を示し、女性は織姫にあやかって、機織りが上手になると言われています。
これが奈良時代に日本に伝わり、陰陽五行説も合わさり現在の七夕になりました。
この陰陽五行説は、七夕飾りにも影響が見られます。
七夕飾りの代表的なものに、五色の短冊があります。
誰でも一度は、短冊に願い事を書いて笹につるしたことがあると思います。
この短冊が五色なのは、中国の陰陽五行説に由来しています。
陰陽五行説とは、すべてのものが、木、火、土、金、水の5つの要素に由来するとされる説です。
この5つをそれぞれ、木は青、火は赤、土は黄色、金は白、水は黒の色で表わしたものが、五色の短冊の由来です。
また、大きなお祭りで良く見られる吹き流しにも意味があります。
吹き流しは、くす玉に五色の流れるテープを飾ったもので、流れる部分は織姫の糸を表わしています。
五色のテープを使うことで、魔除けの意味もあります。
壁に掛けたりして飾る網飾りは、漁で使う網を表わしていて、豊作や大漁を願う飾りです。
カミコと呼ばれる紙で作った人形は、裁縫が上達して着るものに困らなくなったり、災いを人形に移して払うという意味が込められています。
折り紙や布で作った巾着は、財布ともいい、お金に困らないよう祈る意味が込められています。
網飾りの中にくず玉を入れたくずかごは、物を大切にするという意味があります。
ユニークな、笹を使わない七夕飾り
七夕飾りをしようと思っても、笹が手に入らなかったり、笹を飾るのが難しい場合は、笹を使わずに飾ってみましょう。
例えば、ロープを壁につるして、そこに様々な七夕飾りを飾ると、部屋が華やかになって、七夕気分も盛り上がります。
カーテンリールの上に、紙で作った人形や星などを飾りつけても綺麗です。
マスキングテープなどを使って直接カベに貼る七夕飾りを作るのも良いでしょう。
代表的な七夕飾りのあみかざりは、折り紙で簡単に作れて、しかも細かい細工のように見栄えがするのでオススメです。
折り紙ランド Vol,190 あみかざりの折り方 Ver.1 Origami: How to fold a milkyway Ver:1
https://www.youtube.com/watch?v=C_yTvjNkMeI
あみかざりとほとんど作り方が同じなくずかごも合わせて作ると良いかもしれません。
【七夕の折り紙】屑篭(くずかご)の折り方・作り方
少し手間がかかりますが、小さなねぶたを作るのも、珍しいので楽しめるのではないでしょうか。
金魚ねぶたの作り方
いかがでしたか。
七夕飾りの意味を知ると、笹を飾るときや、五色の短冊に願いを込める気持ちも、今までより少し厳かな気持ちになりそうです。
子どもがいる人は、子どもに飾りの由来を話しながら作ったりすると、子どもの教育にもつながり、更に素敵な七夕が過ごせるはずです。
ひとつひとつ意味のある七夕飾りを作ったり飾ったりして、今年の七夕はいつもより気持ちのこもった七夕になると良いですね。
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