余命宣告を受けたらまず家族がすること

お役立ち

ブログのプロフィールに少し書きましたが、夫は肺がんを再発してから7ケ月後に亡くなりました。

2020年1月現在。夫が亡くなってからもうすぐ3年になります。

夫の生前と変わりなく私を支えてくれる友達たちのおかげで、悲しみに浸ることも少なくすみ、次々と新しいことにチャレンジしたおかげで、1番悲しくて辛い時期を乗り越えることができました。

私が家族として知った、ガンや肺気腫についてなど、たくさん書きたいことはあるのですが、今はとてもつらくて書けません。
その中で、葬儀や葬式など、順不同になりますが、できることから書いていくことにしました。

結論からいうと、まずは「お金の計算」です。

これは年金生活に入る前の、現役世代のためのお金の話です。

私は毎日病院に行きながら、少しずつ、夫が亡くなった後のお金について調べて行きました。
それがあとで非常に役に経ちました。
夫の死後のあとの生活を、ぼんやりとでもイメージしておくのはとても役立ちました。

では、そのイメージするのに、1番重要なことはなんだったでしょうか。。

それは 今と変わらない生活費の金額をつかむこと、でした。
そして これからも変わりなく楽しく長ーい平均余命を生きるための自分のためでした。

毎月の生活費は30万で計算する

まずは、毎月の、今の暮らしを維持するための計算です。
みなさんは、家計簿をつけていますか?

私は、自分でエクセルの表で家計簿を作成しています。
20代の会社員時代に作りました。

ただ、見直して分析して、反省して。。という本来の家計簿の目的を果たしていないので、「あんたの家計簿はまったく意味がない!」と友人たちから笑われてましたが。
自分では数字を入れることが楽しくて大満足してました。

それで、家計の数字はだいたい頭に入っているのでイメージがとても楽でした。
助かったのは、何年も続けていると「平均」が見えてくるのです。

こうして自分なりにイメージできた金額が30万でした。
これはもちろん手取りです。
私は3人家族で、娘は全てを奨学金にしたので、これからは1人分だけの計算です。
家族の人数が多ければ上下はするでしょうが、一人でも、30万です。
実質的には一人世帯は8がけになりますから、一人であれば24万になります。
けれども、最初から24万で計算していると、仮に税金や年金が減ったり、病気など、たった数万円で計算が狂います。

4人家族でも、まずは30万が最低ラインで計算します。

なぜ毎月30万なのか?

ここに厚生労働省の60歳以上の生活費のレポートがあります。
これを見ると、2人世帯で24万円になっています。

http://高齢者の生活実態 – 厚生労働省

ただこれには、仮に税金や年金が減ったり、病気などに加えての、年に1度の格安バスツアーや、教養、娯楽「とともに考えないといけない」数万円が入っていません。

世帯主が60歳以上の無職世帯では毎月約4万~5万円を取り崩す

世帯主が60歳以上で無職である世帯(世帯員が2人以上)の家計をみると、実収入から非消費支出(税・社会保険料等)を差し引いた可処分所得約19.2万円に対して、消費支出は約24.0万円で、1ヵ月間に約4.7万円が不足しています。

また、60歳以上の単身無職世帯の家計をみると、可処分所得約11.1万円に対して、消費支出は約15.0万円で、約3.9万円が不足しています。

趣味、習い事は楽しいけれど。忘れてはいけないことがある

私が平均余命を楽しく健康に生きるために1番重要なのは趣味娯楽教養のジャンルだと考えています。

カルチャーセンター、趣味、何かの教室。
とても大切なことと思います。

私は この項目にお金を使うことこそが、生きがいになり、友達を作り、それが健康につながると信じています。

実際に私も、今までいつかやりたかったことリストをかたっぱしからはじめました。
ルールは、一回千円。入会金なし、しばりなしのもの。
探せば結構一回千円でできるスクールがありました。
そこで友達もできて、とても良かったです。

けれど、月謝だけですみますか?
そのあとのランチが楽しみだし、往復の交通費、年末には忘年会があることもあります。

これを平均して毎月で考えます。
ランチが千円
これに毎回、交通費がついてきます。

仮に週に一度の習い事だと、これが4回分かかります。
ここで忘れがちなのが、忘年会など、年に1、2度のイベントも12で割って1ケ月の値段を知ることです。

これを忘れていませんか?

なんでも12で割って毎月で計算する

また 年に一度の忘年会だけではなく、付き合いで行かないといけない義理のお金を忘れていませんか?

例えば、先生の講演会。パーティー。行けば先生の作品やチケットを買わないといけない雰囲気がある、など。
全てを12で割って1ケ月で考えてください。

ランチで4000円。
忘年会で4000円なら333円。
発表会の出演で8000円ならば、667円。
ここに、目に見えない交通費も入ってきます。往復500円なら、毎月2000円です。

これだけで、1ケ月で7000円くらい変わってきます。
これがイメージです。

これが2人分になると、それだけで毎月のお金が14000円前後増える計算になります。

これとは別に年に一度の格安バスツアーやスーパー温泉など、思ったよりもお金は使っているのではないでしょうか?

家計簿をつけていない人は、一度銀行の支出をチェックしてください。
びっくりしますよ。

50、60代が1番お金を使う

60代が1番お金を使うピークだ。というのを聞いたことがありませんか?

それはサラリーマンの場合、定年を挟んで大きくお金が動き、また子供の結婚、出産によって孫が生まれたりすることも含まれています。
ちょうど、50代、60代がその年代なのです。

そこから特に70代になると食事の量が減り食費が落ち、75歳にごろになると、健康問題や体力が落ちることから外出が億劫になり、大きく支出は落ちるようです。
健康であれば、30万は余裕費用として残っていくことになりますが、健康問題が出てきて、おそらくは消費が減った分は病院代などに変わっていくでしょう。

なので、30万のままで計算するのがいいでしょう。

生涯の生活費を30万で計算するわけは

上記のように、消費が減ったとしても、そのほかのことに変わる出費が出てくる可能性は高いです。

税金のルールが少し変わるだけで数万円は違ってくるでしょうし、年金も減額されることは大いに考えられます。

そのために多めに計算しておけば、貯金するつもりはなくても、知らない間に残ります。
こうして毎月の生活費と、これから先のイメージがわかれば、あとは足りない分をどうしていくか、ということがイメージしやすくなります。

大黒柱を亡くすとしても、まずは家族の人数関係なく、生活費は30万を目安に考えていくことをおすすめします。

 

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