日差しが強くなる時期が近づいてくると、気になるのが「UVカット」の文字が入った商品ではないでしょうか?
ひとことで「UVカット」といっても、どのくらい効果があるのか分からない部分も多いですよね。
そこで今回は、UVカットがどのような仕組みで行われているのか、効果と寿命はいつまで続くのかについて、分かりやすく説明していきます!
UVカットの歴史 紫外線対策の歴史はオーストラリアから
初めにUVとは、英語のultravioletの略称です。この日本語訳が紫外線となります。
紫外線はドイツの物理学者ヨハン・ヴィルヘルム・リッターによって1801年に発見されました。
紫外線対策で最も長い歴史があるのはオーストラリアです。
年間を通して日差しが強く、紫外線対策が必須となるオーストラリアでは、1980年代に「サン・スマート(Sun Smart)」プログラムという、紫外線による健康被害予防を導入しています。
今では、世界各国がオーストラリアの取り組みにならって紫外線対策を行っています。
長い歴史から見ると、ごく最近なんですね。
UVカットってどのように加工しているの?寿命はいつまで?
UVカット商品は大きく二つに分けられます。
UVカット加工の一つ目は「生地に練り込むタイプ」です。帽子が代表的な商品です。
生地にする前に、繊維にカーボン、セラミック、チタンなどの無機物質や、化粧品などに使われる有機物質を練り込んでおく方法です。
布地にはもともと紫外線をカットする性質のものもあるので、紫外線を吸収するポリエステルなどを使った服は特に加工を施さなくても高いUVカットが期待できます。糸に直接UVカット加工をするので落ちにくいために、後で紹介するコーティングタイプのように寿命がなく、効果が持続します。
なので紫外線に最も近いアイテムの帽子に使用されていることが多いです。
その効果は半永久的といわれています。
ですが、効果が長く続くぶん、コーティングタイプよりも値段は高くなります。
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二つ目は「コーティングタイプ」です。Tシャツ、サングラス、傘など幅広い商品に使われています。
生地として出来上がっているものに紫外線吸収スプレーや反射したりするコーティング剤を生地になじませる方法です。
繊維の表面に吹き付けて、紫外線を防止するようにしてある生地に加工します。
繰り返しの洗濯により少しずつUVカット効果は薄れるようです。
コーティングタイプの場合、寿命が2〜3年のものもあり、商品の色があせてきていたら買い換えどきです。
また、水洗いや洗剤の使用をしたり、強くこすったりすると加工がはがれることもあるので注意が必要です。
コーテイングタイプのものか、生地から練り込んでいるかは表示や販売員の説明で判断しましょう。
しかし、販売員も知識がないことが多いので通販などの説明ページであらかじめ商品を絞り込んで購入するのがおすすめです。
生地を選ぶときはメーカー開発されたポリエステルがおすすめ
Tシャツなどの「綿素材」は紫外線を透しやすく、ポリエステルと綿の「混紡素材」は紫外線を透過しにくいと言われています。
一般的にポリエステルやウールは、特殊な加工をしなくてもUVを90%以上カットします。
反対に綿やナイロン、レーヨンの紫外線透過率は高くなります。
天然のものならば、生地が厚く、色が濃い方が紫外線カットが高くなるので意識して選ぶといいでしょう。
「UV加工」されていれば、色は関係なく、99%以上紫外線をカットする
UV加工されていれば、色は関係ありません。自由に選ぶことができます。
まとめると、
✔︎メーカー開発UV加工の生地
✔︎ポリエステルやウール
✔︎綿、ナイロン、レーヨンはUV加工しているものか、天然ならば生地が厚く、色が濃いものを選ぶ
。。。が✔︎ポイントですね。
どちらかを選ぶときは、メーカー開発されたコピーと数字が記載されたものの方が安心ですね。
購入時に確認できるものは確認しましょう。
UVカットスプレーは意味があるの?
よく通販などで売られているUVカットスプレーを自分が使っている商品にスプレーしても効果があるのでしょうか?
UVカットスプレーは、日傘の表面に施されているようなUVカットに近い効果が期待できます。
なので、コーティングタイプのUVカット加工製品の寿命がきたとき、スプレーを使うのは有効な手段です。
ただし紫外線は繊維の隙間から入り込んできてしまうので、あまりにも古くなったUVカット製品だと、思ったほどの効果が得られない場合があります。
補助的に考えたほうがいいでしょう。
100均一のUVカットの基準と日本製の基準は
UVカットの基準というのは、同じ国内であれば変わりません。
例えばダイソーのサングラスであっても、「紫外線99%カット」や「UV400」などの表示があれば、UVカット効果は信用できます。
UV400というのは現在、最も強い紫外線とされているものなので、この表示があればUVカット率は高価なサングラスと同じです。
UVカットにはさまざまな方法がありますが、製品ごとの加工方法と寿命をしっかりと把握して使用することが大切です。
基本的な知識を持って自由に商品を選びましょう。
日常的な通勤、外歩き、買い物程度の外出ならばそれほど神経質になることもないでしょう。
UV加工商品は「安心感」いう買い物です。
夏を楽しんでください。
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