卵油とは卵のエキス
卵油(らんゆ)とは、卵の油と書きます。でも、卵とは全く違った性質のものです。卵の黄身だけを取り出して長時間炒り続けて、わずかに取れるエキスが卵油です。高血圧などの生活習慣病に効果があると言われています。血液をサラサラにする働きがあるので、血の巡りが悪くて冷え性や鼻炎などに悩んでいる方には、お試しいただきたいものです。
卵油にできる良い卵とは
では卵油を作る良い卵とはどのようなものを言うのでしょうか。
今流通されている90%以上の卵は『完全配合飼料』を使ったものです。
ゲージ飼いで大量生産されているものです。
おかげで安く卵が食べられるのですが、栄養がほとんどないと言われています。
卵には「赤玉」や「白玉」と言われる種類があります。
一般的に流通されている白玉がこれにあたります。
卵の郷 いわき地鶏卵
卵油を作るときは赤玉といわれるいわゆる昔ながらの平飼いで育てられた自然卵を使ってください。
平飼いされた栄養価の高いものを選ぶのがいいのですが、値段は3倍程度します。(1パック6個から10個で350円から500円前後)
色も不揃いで大きさも揃っていません。このような卵は黄身に弾力があり、盛り上がっています。
卵の郷 いわき地鶏卵
育毛Good Life
抗生物質や添加物まみれの卵を使用して作った卵油は、それだけで有害な物質になってしまう可能性がありますので、卵の品質には注意が必要です。
(ただ 今は平飼いが良い、といっても鶏同士の喧嘩による細菌感染のリスクもあり、かえってゲージ飼いがいいという意見もあります。)
ゲージ飼い養鶏場の例
本当に良い卵油を作りたいのでしたら、卵を買った時に連絡先に電話をして、どういう卵なのかを詳しく聞いてみるとよいでしょう。
自信を持って育てている業者なら、見学もさせてくれるはずです。自分の目で確かめてみることも、良い卵油を作るためには必要です。
普段使いの卵はMS以上を選びましょう
しかし 普段の食卓にこだわるのは金銭的に厳しいものがあります。
そこで選ぶときのコツですが、健康な鶏が産むといわれる大玉である、MS以上の大きさを選びましょう。
流通経路がしっかりしているような大手販売会社であれば管理の行き届いているところを選んでいるでしょう。
卵油を作るときはこのような点を考えて選ぶのにこだわりましょう。
卵油の作り方
卵油の作り方は、よく洗った鉄のフライパンで、油をひかずに卵の黄身だけを入れます。
卵油のはなし
そして、弱火で炒り続けます。
固まりになりそうなものは、木べらでつぶしてサラサラになるように、かき混ぜていきましょう。顆粒状になるまで、続けます。
そして挽いたコーヒー豆のようになったら、全体に熱が行き渡るようにゆっくりかき混ぜます。
ものすごい煙とともに卵油がにじみ出てきたら、フライパンを斜めに傾けて高く持ち上げた方にカスを集め、その下に火があたるようにフライパンを移動します。
遠火になった分だけ火力を強くしてかき混ぜながら押しつぶすと、火の当たっていない下の方に卵油がたまっていきます。
卵油が十分出たら、残ったカスを取り去って、油こし紙でこします。
ボウルに水を張って、できあがった手作り卵油をさまします。
卵の黄身を炒るだけですが、けっこう根気のいる作業です。市販の卵油もありますので、信頼のおける会社の卵油を購入されるのもよいですね。
なぜ卵油が効果があるのか
卵油で生活習慣病を予防してくれる効果があるのは、私たちの細胞の壁を作るのに大切な物質が含まれているからのようです。詳しくお知りになりたい方は、こちらをお読みください。
野本のプチ卵油
http://www.tezukuri-ranyu.jp/nomoto/faq.html#02
残った卵白を使った卵白スープ
残った卵白は、火を通したしめじやブロッコリーをコンソメスープといっしょに流し入れ、塩コショウで味をととのえて、卵白スープにされるとよいでしょう。
卵油って、一言で言えてしまいますが、身体の不調をととのえてくれたり、いろいろな働きがあることがわかります。
健康維持のために、よろしければ、卵油を生活に取り入れてみてください。
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