マウス有線からワイヤレスへ、レーザー式への流れ
パソコンを使う人にとって、なくてはならないのがマウスですね。
マウスがあるから、カーソルを自由自在に動かせて、思い通りにパソコンを扱うことができます。
今では色々なマウスが開発されていますが、世界で初めてマウスが登場したのは1960年代のことです。なんと最初は木製のマウスだったんですよ。
いいあんばいで。。。
最初のマウスは縦に動く車輪と横に動く車輪が付いたマウスでした。
ブランデイングデザイナー芦谷正人のブログ
ですから、上下の動きと左右の動きしかできず、斜めの動きができなかったんです。
初めて斜めの動きができるようになったのが、ボール式マウスです。
中年以上の方であれば分かると思いますが、マウスの中に球体が入っていて、それをコロコロ動かすことで上下左右はもちろん、斜めの動きもできるようになりました。
ただ、その球体にゴミが付いたりするとマウスの感度が悪くなり、マウスの中を掃除しなければなりませんでした。
1999年頃に、マウスの動きをレーザーやLEDで感知する光学式マウスが発売されました。
マウス本体から赤い光を出して、その反射光をトラッキングすることで、移動を検出するシステムになりました。
その後のマウスは2004年頃に、不可視のレーザー式が発売されました。
マウスにレーザーを用いることで、読み取り精度が大幅に向上しました。
そして2009年頃に青色LEDマウス、最近ではダークフィールドレーザートラッキングマウスが発売されています。
ここまでマウスが次々と進化してきたのは、どんな場所でもマウスが軽快に動作するように改良されてきたからなのです。
マウスのレーザー式ってどんなことでしょうか?
マウスのレーザー式とは肉眼では見ることができないレーザー光(不可視光)のことです。
マウスを裏返して、光っていなくてもレーザー光はちゃんと出ているんですよ
レーザー光を使用することの良い点として、読み取る精度が高いということがあげられます。
表面に光沢があるような素材やプラスチックなどの上でも読み取ることができます。
ただ、作業スペースが狭い場合、マウスを持ち上げたときにもレーザーが反応してしまい、画面上のポインタ
も動いてしまうこともあります。
光学式マウスとはなんなんでしょうか?感度を落とすために黒いマウスパッドを敷いたりします
光学式マウスとはマウスを裏返したときに光っているマウスのことを言います。光学式には、一般的に赤色LEDが使われています。ホコリやゴミなどが付着しづらいので、ボール方式のマウスでは必要だったセンサー部分のメンテナンスが不要です。
マウスパッドがなくても使用可能ですが、光沢のある素材や光を反射しやすい白い机やガラステーブルなどの上では、動きをうまく読み取れないことがあります。
そのためにカーソルが飛ぶことがあります。これを防ぐためにはマウスの感度を落とすことです。
マウスパッドの色を黒や紺などの暗い色にしたり、すべらないものを敷いたり、マウスパッドをやめたりなど工夫する必要があります。
この光学式マウスの良い点としては、低価格のものが多いということです。中には1000円を切るものもあります。
赤色LEDの代わりに青色LEDを使用しているものも登場し、最近では主流となってきているようです。
青色LEDって何?何が違うの?
少し前に青色LEDで赤崎教授、天野教授、中村教授がノーベル賞を受賞されたことで覚えている方も多いはずです。青色LEDの開発は私たちの生活にさまざまな変化をもたらしてくれました。
ブルーレイディスクなどは最もわかりやすいその例の1つです。青色光の波長は短いという特徴を利用し、赤色LEDのレーザーを使ったCDやDVDの情報量よりも多くの情報量を伝達可能にしました。
更に、青色LEDは既にあった赤色と緑色と合わせることであらゆる色を作り出すことが可能になり、携帯電話やスマホのバックライトに使われています。白黒の携帯がカラーになったのはこの青色LEDのお陰だったのですね。
青色LEDを使用した光学式マウスは、それまで赤色LED使用の光学式マウスでは苦手とされてきた光沢のある素材や布の上など表面でも正確に動きを読み取ることが出来ます。ただし透明なガラステーブルの上ではマウスパッドが必要です。
マウスは毎日使うものなので慎重に選びたいですよね。売り場で手にとって持ちやすく、使いやすいマウスを選んでください。
コメント